昭和から時が止まった食堂。場所はこちら→ここ。
子供の頃、物心付いたときから見ていた食堂。40年代から全く変わっていない佇まい。
僕は小学校6年生まで東根市神町に住んでいた。
最後に来たのは15年前ぐらいだろうか。
旧13号線から見ると看板がかろうじて見える。
ちなみに上の写真の背後には芥川賞受賞作家の阿部和重さんの実家(パン屋)があります。「グランド・フィナーレ」「シンセミア」など神町をモチーフにした作品を書いております。僕の2年先輩です。
さあ、本日は「昔からの中華そば」を期待して来ました。
・・・昔、ちいさい子供の頃「外にラーメン食べに行く」ってすごく贅沢なような気がして嬉しかった。天にも舞い上がるようなキラキラした感じ。今では考えられないけど昔はそうだったですよね?
昔来たラーメン屋さんに大人になってから舞い戻るというのは多分深い意味があるのではないかと思います。本日の行動は、最近のストレスから子供に戻りたいという欲求がそうさせたのかもしれません。まぁ、近くに配達があったということもありますが・・・
これでりんご食堂が無かったりしたらかなりショックなわけです。あっても、改装したりして全く面影を残していないなんて事があっててもショックです。でも冷静に考えてみるとお店が改装するのは当たり前。常にお客さんのことを考え意見を反映させる。そして繁盛していくのがお店なワケです。
しかし、上記の写真の通り昔のまま。一安心しました。
カラカラ~と店内へ。 うわぁ。
全く変わっていない。すごく嬉し。はた目ヤヤ汚い感じはしますが、あじわい。
高級ウイスキーやブランデーが若干配置されているカウンター。大昔、ここはBARだったに違いない。進駐軍相手のバーだったのだろう。
店内を見渡し「ここは本当に時が止まったままだ・・・」と感慨に浸った。
お客さんはおばあちゃん1人。そうめんを食べていた。
ウエイトレス兼料理人兼配達人のおばちゃんにラーメンを注文。
一段落付いて、本棚に。なにせテレビはあるが電源が入っていない。シーンした店内はおばあちゃんのすするそうめんの音しか聞こえない。やりきれません。
しかし新聞はない。でも漫画が数冊あった。どれも大体同じテイストな漫画。
夏にぴったりな(-_-)
その中の一冊を紹介いたします。
いや~「毒虫小僧」ですよ。 どう考えても飲食店向きの漫画じゃないでしょ。
それが証拠に、この本新しく見えませんか? でも、確かめたらこれは初版本なんですよ。1977年。どれだけこの店で人気がないかわかります。ゲロ吐くし、ウジ湧くし、挙げ句の果て脱皮するし・・・
さあ、毒虫小僧を三分の一ほど読み終わったぐらいでラーメン到着です。
ヤヤ小ぶりのどんぶり。どんぶりの模様が消えかかっていました。歴史を感じざるを得ません。今まで何千食と奉公してきたのでしょう。本当にご苦労様。
ぐぐっと寄りますと・・・チャーシューが2枚。それもバラとモモ。これは伝統なのでしょうか。偶然なのでしょうか。大変嬉しいです。スープはやや多めの脂が浮いています。一口すすると、醤油が強いかと思われたスープは案外まろやか。スープとタレが旨く調和していて角のない味。化調はもちろん使ってある。でも、美味いです。小学生の頃に戻ってバクバク食べました。
かん水くさくありません。
ふぅ。暑い暑い。扇風機が強い味方です。
12時になり「うぉぉん~」とけたたましくサイレンが鳴った。今でも神町公民館では正午にサイレンが鳴るのですねぇ。スゴイ音は昔と変わってないです。このぶんだと昔と同じ夕方6時にも鳴るのでしょうね。子供の頃、12時のサイレンで昼飯。夕方6時のサイレンを遊び終了の合図にしてたなあ。懐かしい。
僕が昔の中華そばを食べ終えて12時10分ぐらい。お店はガランとしたまま。たった一人で切り盛りしているおばちゃんもチャリンコで配達に行って帰ってこない。さっき入ってきたおじちゃんは慣れた感じでただ座っている。
・・・配達から帰ってきたおばちゃんに、店内でしばし無言のまま待っていたおじちゃん、「冷たいラーメンな。」 「はいよ、冷やし中華ね?」 「あ? ・・・うん、それでいいよ。」 いいの??
毒虫小僧を全部読み終えた僕は充実した気分で財布からラーメン代500円也、を出して右手に握り、「消費税は込みだよな?」と、しまった財布を気にしながらちょっとドキドキしておばちゃんにお金を渡し、リンゴ食堂を後にした。
「何も変わらない。」って難しい世の中なのに本当に何も変わっていなかった。りんご食堂さんはこのまま何も変わらずにいて欲しい。僕のように昔を懐かしがってくるお客さんの為に。
子供の頃、物心付いたときから見ていた食堂。40年代から全く変わっていない佇まい。
僕は小学校6年生まで東根市神町に住んでいた。
最後に来たのは15年前ぐらいだろうか。
旧13号線から見ると看板がかろうじて見える。
ちなみに上の写真の背後には芥川賞受賞作家の阿部和重さんの実家(パン屋)があります。「グランド・フィナーレ」「シンセミア」など神町をモチーフにした作品を書いております。僕の2年先輩です。
さあ、本日は「昔からの中華そば」を期待して来ました。
・・・昔、ちいさい子供の頃「外にラーメン食べに行く」ってすごく贅沢なような気がして嬉しかった。天にも舞い上がるようなキラキラした感じ。今では考えられないけど昔はそうだったですよね?
昔来たラーメン屋さんに大人になってから舞い戻るというのは多分深い意味があるのではないかと思います。本日の行動は、最近のストレスから子供に戻りたいという欲求がそうさせたのかもしれません。まぁ、近くに配達があったということもありますが・・・
これでりんご食堂が無かったりしたらかなりショックなわけです。あっても、改装したりして全く面影を残していないなんて事があっててもショックです。でも冷静に考えてみるとお店が改装するのは当たり前。常にお客さんのことを考え意見を反映させる。そして繁盛していくのがお店なワケです。
しかし、上記の写真の通り昔のまま。一安心しました。
カラカラ~と店内へ。 うわぁ。
全く変わっていない。すごく嬉し。はた目ヤヤ汚い感じはしますが、あじわい。
高級ウイスキーやブランデーが若干配置されているカウンター。大昔、ここはBARだったに違いない。進駐軍相手のバーだったのだろう。
店内を見渡し「ここは本当に時が止まったままだ・・・」と感慨に浸った。
お客さんはおばあちゃん1人。そうめんを食べていた。
ウエイトレス兼料理人兼配達人のおばちゃんにラーメンを注文。
一段落付いて、本棚に。なにせテレビはあるが電源が入っていない。シーンした店内はおばあちゃんのすするそうめんの音しか聞こえない。やりきれません。
しかし新聞はない。でも漫画が数冊あった。どれも大体同じテイストな漫画。
夏にぴったりな(-_-)
その中の一冊を紹介いたします。
いや~「毒虫小僧」ですよ。 どう考えても飲食店向きの漫画じゃないでしょ。
それが証拠に、この本新しく見えませんか? でも、確かめたらこれは初版本なんですよ。1977年。どれだけこの店で人気がないかわかります。ゲロ吐くし、ウジ湧くし、挙げ句の果て脱皮するし・・・
さあ、毒虫小僧を三分の一ほど読み終わったぐらいでラーメン到着です。
ヤヤ小ぶりのどんぶり。どんぶりの模様が消えかかっていました。歴史を感じざるを得ません。今まで何千食と奉公してきたのでしょう。本当にご苦労様。
ぐぐっと寄りますと・・・チャーシューが2枚。それもバラとモモ。これは伝統なのでしょうか。偶然なのでしょうか。大変嬉しいです。スープはやや多めの脂が浮いています。一口すすると、醤油が強いかと思われたスープは案外まろやか。スープとタレが旨く調和していて角のない味。化調はもちろん使ってある。でも、美味いです。小学生の頃に戻ってバクバク食べました。
かん水くさくありません。
ふぅ。暑い暑い。扇風機が強い味方です。
12時になり「うぉぉん~」とけたたましくサイレンが鳴った。今でも神町公民館では正午にサイレンが鳴るのですねぇ。スゴイ音は昔と変わってないです。このぶんだと昔と同じ夕方6時にも鳴るのでしょうね。子供の頃、12時のサイレンで昼飯。夕方6時のサイレンを遊び終了の合図にしてたなあ。懐かしい。
僕が昔の中華そばを食べ終えて12時10分ぐらい。お店はガランとしたまま。たった一人で切り盛りしているおばちゃんもチャリンコで配達に行って帰ってこない。さっき入ってきたおじちゃんは慣れた感じでただ座っている。
・・・配達から帰ってきたおばちゃんに、店内でしばし無言のまま待っていたおじちゃん、「冷たいラーメンな。」 「はいよ、冷やし中華ね?」 「あ? ・・・うん、それでいいよ。」 いいの??
毒虫小僧を全部読み終えた僕は充実した気分で財布からラーメン代500円也、を出して右手に握り、「消費税は込みだよな?」と、しまった財布を気にしながらちょっとドキドキしておばちゃんにお金を渡し、リンゴ食堂を後にした。
「何も変わらない。」って難しい世の中なのに本当に何も変わっていなかった。りんご食堂さんはこのまま何も変わらずにいて欲しい。僕のように昔を懐かしがってくるお客さんの為に。
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