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東北は山形の見歩き・食べ歩き・風景写真を掲載します。脱線話も!!
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ここ数日、僕のブログに検索フレーズ「藪松 ラーメン」でお越しになる方が数人いらっしゃいました。

僕は何げにちらりと書いたつもりだったのですが、検索に引っかかったようです。そんな事があり、本格的に出来る範囲で探求してみようと思い出してみました。

「藪松」とは?   
秋田市にあったラーメン屋さんです。 メニューはラーメン100円のみ。

トッピングのチャーシューが100円って訳じゃなく、トッピングのメンマが100円って訳じゃなく、まるまる一杯が100円。   残念ながら2005年頃閉店したそうです・・・


・・・僕は昔、秋田市に住んでいました。今から20年ほど前の事です。

毎月出版される情報誌(2冊しかなかったが。)は欠かさず読んでいました。インターネットが全然無かった時代ですから、タウン誌は地元の情報を手に入れる貴重な存在だったわけです。今や山形では、zero23系ヤマガタウェイがあり、口コミブログも沢山あって情報は湯水のようですが、昔の人は美味いモノにありつくのが大変だったのです。その情報マップに「100円ラーメン 藪松」が掲載されていました。 
秋田市の繁華街と言えば「川反 kawa-bata」ですが、そこからやや外れた大町5丁目に「藪松」はありました。竿灯が踊りまくる通りの近くです。 

・・・二日酔いの僕が藪松に行こうと思い立ったのは、雪が深い日曜日の昼さがりだったような記憶があります。日曜日もバイトをしていたので、バイト前の腹ごしらえだったかもしれません。ハートブレイク中で暗い冬だったのも記憶しています。肝心の店内の記憶は・・・。味は・・・。普通のラーメンだったのでしょう。ほぼおぼえてません。これで100円って安いな、くらいな気持ちしかなかったと言えばそれまでなのです。逆にまずかったら鮮明に記憶に残っているのでしょう。

こうやって記憶をたぐっていくと・・・その当時、藪松は平常運転中で(たまに休んでいるという話も聞こえたが。)100円ラーメンは普通に食べる事が出来たのだ! 今思うと貴重な存在だったのだ!! と思えてくるから不思議です。
しかし当時、800円の天山ランチ(よく行っていた中華料理ランチ)等を食べられる身なのに(学生でバイト三昧。小銭は持っていた。)、わざわざ100円の店には行かないもの。その後、一度も行くことなく秋田市を離れました。しかし、ある意味バブルが全盛期のあの頃、100円ラーメンに価値を見いだしていた人間は残念ながら、すでに秋田市には存在していなかったのではないだろうか? 
・・・店が無くなってからありがたがってしまう。これが世の常なのだろう。
藪松 店内
                                            情報マップより転載

当時の記憶や文献・インターネット、知り合いに聞いた事をまとめてみると、藪松は、

◎かなりの昔から営業していた。(昭和32年開業)  二〇世紀ひみつ基地参照。

◎看板が無い。
と、いうが昔はあった。 竿灯の山車に壊されそのまんまになった。

◎100円に何故こだわったか? という説が数説ある。 
昔の償いをしているという説もあるし、一杯のラーメンを分けながら食べていた3人親子が忘れられず、何とか安いままの価格にしたいという説もある。僕が憶えている説は、「50円、80円、100円と値段が上がってきた。もう、上げられない!」と決心してから上げるのを止めた。という説。よくわからない。

◎メニューが「ラーメン」しかないので、店に入れば自動的にラーメンが出てくる。「ラーメンね!!」と注文する必要がない。

◎「ラーメン大盛りね」 と注文したお客に店主がマジギレする。(タダでさえ赤字なのに、大盛り料金の設定がない100円ラーメンはさらに赤字がかさむ為。)

◎100円ラーメンのくせに、出前もしていた。
店に入って店主がいなければ「出前中」。 チャリンコで出前の為、時間が掛かり「店が閉まっていた。」とか、「ついに閉店した。」という噂が立つ原因となった。

◎具はチャーシュー、メンマ、海苔が乗っかっていたが、海苔が異様に小さかった。

秋田市には現在180円ラーメン「びっくりラーメン」がありますが、それとは比べものにならない旨さが「藪松」にはあったそうです。(某、現役中華料理店主談・約30年前に行っていたという話より)

ガス代、電気代が払えず新聞配達をしていたという店主。
ラーメン作りに何を求めていたのでしょうか? 

藪松の探求を読んで頂きまして、タンキュウー (ありがとう)

(上記以外にも情報ありましたら、是非コメント欄からお願いいたしますm(_ _)m)
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無題 by ミントパパ
・・・僕も昔、秋田市に住んでいました。今から40数年前の事です。
URL 2008/09/26(Fri)09:58:35 EDIT TOP▲
ミントパパさま by babydriver
あ、そうなんですか。だとすると、藪松がまだ正常な定食屋さん(カレーとかがメニューにあったらしいです)の時ですね。行かれた事は・・・ないでしょうね?
2008/09/26(Fri)10:23:45 EDIT TOP▲
無題 by Dr.お気楽
このおじさんが自分を犠牲にしてまで100円ラーメンに拘る理由は何だったのでしょうね。
私が高校時代、ヤマザワあさひ町店向かいの中華料理屋の学生ラーメンが100円だった事を思い出しました。何ヶ月かでメニューから無くなりましたけどね。

最後の「タンキュウー」は・・・(苦笑
URL 2008/09/26(Fri)15:19:54 EDIT TOP▲
Dr.お気楽 さま by babydriver
何故100円に拘ったのか? 他人には絶対分からない「過去にした事への償い」じゃないでしょうか? というか、それ以外説明が付かないと思うんですよね。商売なら物価連動で揚げるのが普通ですし。親子3人で1杯のラーメンと云うのも、時代背景を考えると??です。理由は何にしろ「意地になってる。」としか他人の目に映らないというのは悲しい事ですね。
>ヤマザワあさひ町店向かいの中華料理屋
って醐伯飯店の事ですね。100円ラーメンがあったんですか。みんなで寄ってたかって食べに行ったんじゃないですか?にゃんこ先生とか、若大将さんとか(笑)店は青くなってすぐ止めたと。分かります。いえ、冗談です(^^;)

日本人がサンキューと言うと、本場の人は「おまえ、沈め!」と聞こえるらしんです。(sink you)
なのでタンキュウーと発音した方が良いらしいんです。もちろん、探求=タンキュウーを掛けたという事は言わずもがなではございますが、一から説明すると全くシャレが面白くなく感じるというのも不思議です。
2008/09/26(Fri)18:12:43 EDIT TOP▲
無題 by 蕎麦職人
以前、秋田に住んでいた際に何回か食べました。100円とは思えない(新聞配達のバイトをしていたことも聞いていましたが...)味に驚愕しました。
そうですか、今は廃業してしまいましたか。ちょっと寂しいですね。
2008/09/28(Sun)17:11:59 EDIT TOP▲
蕎麦職人さま by babydriver
コメントありがとうございます。
プロの方の評判もなかなか良かったのですね。

意地でも100円から値段を上げなくて2005年まで営業したという事自体スゴイのですが、やはり無くならないでもらいたかったという気持ちもあります。
でも、働ける年まで頑張った結果、閉店したのでしょう。寂しいですが。
2008/09/29(Mon)21:17:48 EDIT TOP▲
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